中国国家外貨管理局は7月17日、2026年上半期(1~6月)の対外収支に関する統計を発表した。それによると、銀行を通じた顧客の対外収入・支出の合計額は9兆2000億ドル(約1,360兆円、1ドル=148円換算)となり、前年同期比21%増加した。上半期としては過去最高を更新し、中国の対外経済活動が引き続き拡大していることを示した。
また、上半期の銀行による外貨売買(外貨購入・売却)総額は2兆9000億ドル(約429兆円)と、前年同期比24%増加し、こちらも過去最高を記録した。
人民元建てによるクロスボーダー決済の比率は52.9%となり、2025年通年と比べて1.3ポイント上昇した。人民元の国際決済での利用拡大が引き続き進んでいることがうかがえる。
国家外貨管理局の報道官で副局長の李斌氏は記者会見で、「これらのデータは、中国の対外経済が良好な発展基調を維持し、国際貿易や対外投資が一段と活発化していることを示している」と述べた。
李氏は、2026年に入り、地政学的対立の激化や国際金融市場の変動など、外部環境は複雑さを増しているとの認識を示した。一方で、中国は高品質な発展の推進と新たな発展モデルの構築を着実に進め、経済の高度化を図っていると説明した。
さらに、国家外貨管理局は外貨管理制度の改革・開放を継続するとともに、クロスボーダー貿易・投資の利便性向上に向けた政策を拡充し、外為市場の監督体制を強化することで、外部環境の変化に対応しながら対外経済の健全な発展を支援していく方針を示した。
同局は、2026年上半期の中国の外為市場について、「取引は活発で、市場全体は安定かつ堅調に推移した」と総括している。
(中国経済新聞)
