江蘇省蘇州市は6月18日夜、上海からの移動者に対して、これまで実施してきた「ホテルでの7 日間隔離+自宅での7日間健康観察」との措置を改め、14 日以内に中・高リスク地域の滞在歴がない場合は「7日間の健康観察」のみとする、と発表した。
江蘇省は、このほかの地域でも上海滞在者に対する隔離措置が緩和されている。
南京市、蘇州市、無錫市、常州市、塩城市、揚州市、淮安市、泰州市などはおおむね、中・高リスク地域滞在者については「7日間の集中隔離+自宅での7日間の健康観察」とし、低リスク地域滞在者は「7日間の健康検査フォロー」とすることになった。隔離期間中は、地元の規定によりPCR検査を実施する。
ただし、「7日間の健康観察」の内容は場所によって異なり、南京市の場合は「人ごみに行くのは望ましくないが移動は構わない」としている一方、常州市は「交通機関の利用や公共の場所への入場は不可」と定め、連雲港市は「居住地におけるドアセンサーの作動」がチェックされる。
また、省内各地で唯一「隔離」を求めていないのが無錫市であり、地元政府によると、上海への通勤者に対しては1日1回PCR検査を行い、健康コードが緑色であることを条件に毎日の出勤を認めている。それ以外の場合は、市内に到着した日にPCR検査を行った上、健康観察の対象者と同じように別途PCR検査を行うとしている。
蘇州市と無錫市は日系企業が特に集中しており、蘇州には1300社以上が立地している。
(中国経済新聞)