5月の自動車「新勢力」各社の販売台数TOP10

2026/06/3 10:00

中国では6月1日、「新勢力」と呼ばれる新興自動車メーカー各社が5月の販売実績を発表した。このうち、零跑汽車(Leapmotor) は単月として初めて納車台数が8万台を突破した。一方、鴻蒙智行(HIMA) は「界」シリーズ全体で4万6122台を販売したものの、そのうち 問界(AITO) が3万4320台を占め、残る4ブランドの販売台数は合計で1万2000台に届かなかった。結果として、零跑汽車を除く新勢力メーカーで4万台を超えた企業はなかった。

零跑汽車の5月の世界販売台数は8万1569台で、前年同月比81%増、前月比14.3%増となった。過去最高記録を2カ月連続で更新し、新勢力メーカー全体の販売拡大をけん引した。

販売台数ランキングでは、零跑汽車に続き、蔚来(NIO)、極氪(Zeekr)、問界(AITO)、理想汽車(Li Auto)、深藍汽車(Deepal)、小鵬汽車(XPeng)、小米汽車(Xiaomi Auto) の7社がいずれも3万台規模の販売実績を記録した。しかし、市場の伸びが鈍化する中、いずれも4万台の大台には届かなかった。

蔚来は3万7705台で2位となった。主力ブランドの販売台数は2万13台、「楽道(ONVO)」は1万2029台(前月比124.8%増)、「firefly(蛍火虫)」は5663台だった。新たに発売した「L80」の好調な販売を背景に、「楽道」ブランド全体の販売台数は再び1万台を突破した。

蔚来は第2四半期(4~6月)の納車台数について、前年同期比50%以上増となる11万~11万5000台を見込んでいる。4~5月の累計販売台数は6万7061台であり、6月には4万台の大台に到達する可能性もある。

極氪の5月の納車台数は3万4377台で、前年同月比81.8%増となり過去最高を更新した。「009」「9X」「8X」などのフラッグシップモデルが販売全体の約半数を占め、1台当たりの平均販売価格も前年同期比52.4%上昇した。販売台数と販売単価の双方が伸びた格好だ。

鴻蒙智行では、「問界」の販売台数が3万4320台となり、極氪とほぼ同水準だった。一方で、「智界」「尊界」「尚界」「享界」の4ブランドを合わせた販売台数は1万1802台にとどまった。

理想汽車の5月の販売台数は3万3350台で、前年同月比18.4%減、前月比でも2.2%減となり、2カ月連続のマイナスとなった。同社は第2四半期の販売台数を9万5000~10万台と予測しており、前年同期比では10~14.4%の減少を見込む。4~5月の累計販売台数は6万7435台で、6月も3万台前後となる見通しだ。

中国全体で新エネルギー車(NEV)の市場シェアが拡大する中、フルモデルチェンジした「L9」や、新たな人気モデルとして期待された「i6」は十分な成果を上げられておらず、同社は現在、事業転換期を迎えているとみられる。

深藍汽車の5月の世界販売台数は3万3243台となり、3カ月連続で3万台を超えた。

小鵬汽車の5月の納車台数は3万2158台で、前月比3.73%増となった。一方、前年同月の3万3525台と比べると4.08%減少した。同社は第2四半期の販売台数を10万~10万6000台と見込んでおり、4~5月の累計販売台数が6万3169台に達していることから、6月には4万台突破も視野に入っている。

小米汽車は5月の納車台数について、「3万台以上」とのみ公表している。

3万台未満のメーカーでは、東風汽車 傘下の 奕派科技(eπ) が2万4830台で前年同月比42%増、北京汽車(BAIC) 傘下の 極狐汽車(ARCFOX) が1万7943台で同32.82%増となった。

さらに、東風汽車傘下の 嵐図(VOYAH) は1万3003台、上汽集団(SAIC) 傘下の 智己汽車(IM Motors) は1万23台だった。伝統的な自動車メーカーが展開する新エネルギー車ブランドも販売を伸ばしているが、新勢力上位各社との差は依然として大きい。

中国乗用車協会(CPCA)のデータによると、5月1日から24日までの乗用車販売台数は98.9万台で、前年同期比24%減、前月同期比10%増となった。このうち新エネルギー車は61.9万台で、前年同期比11%減、前月同期比13%増だった。

中国自動車市場全体が減速傾向にある中、消費者の買い控えもみられ、新興メーカー各社にとって月間4万台の大台突破は依然として容易ではない状況となっている。

(中国経済新聞)