京東、欧州向けECサイト「Joybuy」を正式開始 即日配送でアマゾンに挑戦

2026/03/16 12:30

中国の電子商取引大手、京東集団は3月16日、欧州市場向けのオンラインショッピングサイト「Joybuy」を正式に立ち上げた。欧州での事業拡大を通じ、アマゾンをはじめとする既存大手や、海外進出を進める競合プラットフォームに挑む。

報道によると、Joybuyはまずイギリスやドイツなどを含む欧州6カ国でサービスを開始する。京東は、迅速な配送と高品質な商品を強みに、欧州市場での競争力を高めたい考えだ。

「即日配送」で差別化

Joybuyの大きな特徴は、京東が自社で整備する現地の倉庫と物流ネットワークを活用した高速配送にある。これは中国国内で実績を上げてきた同社のビジネスモデルを、欧州でも展開するものだ。

利用者は午前11時までに注文すれば当日中に商品が届き、午後11時までの注文であれば翌日に配送される。イギリスでは、注文金額が29ポンド以上の場合、送料は無料となる。

Joybuy英国事業の責任者であるマシュー・ノブス氏は、大都市の消費者に向けた迅速な配送サービスが同サイトの大きな魅力になるとの見方を示した。

ブランド公式店舗も出店

サイト内では、ロレアル パリやデロンギなどのブランドによる公式店舗も開設される予定だ。これらはJoybuy内のブランド専用ページとして設けられ、企業が正規商品を直接販売できる仕組みとなる。京東は、価格面でも競争力のある商品を提供するとしている。

欧州の電子商取引市場で激しい競争

京東が参入する欧州の電子商取引市場は競争が激しい。すでにアマゾンのような大手企業が存在するほか、地域の中小事業者も多数参入している。さらに、中国系の海外向け電子商取引サービスであるアリババグループのAliExpressや、PDDホールディングス傘下のTemuなども欧州市場で利用者を増やしている。

こうした環境の中、京東は自社の物流網による迅速な配送と、ブランド正規品の取り扱いを強みに、欧州市場での存在感を高める狙いだ。

(中国経済新聞)