1月14日、中国税関総署が発表した最新統計によると、2025年の中国の輸出入総額は45.47兆元(約1038兆円)に達し、前年比3.8%増と過去最高を更新した。
内訳を見ると、輸出額は26.99兆元(約616兆円)で、前年比6.1%増と堅調な伸びを示した。一方、輸入額は18.48兆元(約421兆円)で、増加率は0.5%にとどまった。この結果、貿易黒字はさらに拡大し、中国経済における外需依存からの脱却と輸出競争力の強化が一層鮮明となっている。
2025年は、世界的な貿易保護主義の台頭、地政学的緊張の長期化、主要国における関税引き上げ圧力など、対外貿易を取り巻く環境が極めて厳しい一年であった。特に、米国を中心とする高関税政策の影響が懸念されたものの、中国企業は迅速に市場の多角化を進め、東南アジア諸国連合(ASEAN)、欧州、アフリカ、中東といった非伝統的市場への展開を加速させた。

税関総署のデータによれば、2025年1~11月の時点で、すでに輸出入総額は41.21兆元に達しており、年間を通じて安定した成長基調を維持していた。最終的に記録された45.47兆元という数字は、中国の対外貿易が持つ底力と高い適応力を象徴するものと言える。
輸出が前年比6.1%増となった背景には、電気機械製品を中心とする高技術・高付加価値商品の急成長がある。電気自動車、集積回路、産業用ロボット、新エネルギー関連製品などの輸出が特に好調で、輸出構造は「量」から「質」へと一段と高度化している。
また、民間企業が対外貿易の「主力」として存在感を強めている点も注目される。1~11月の民間企業による輸出入額は前年比7.1%増となり、全体の57%以上を占めるまでに拡大した。中小企業や新興企業の活発な動きが、中国の対外貿易全体の安定成長を力強く支えている。
(中国経済新聞)
