中国で6月7日午前、2022年度の大学入学試験が始まった。
またも過去最高となる1193万人の受験者数となった今年、一段と激しい競争が繰り広げられ、またコロナ禍での1193万人への「全員受験」への対応のあり方、さらには1193万の大軍が追い求める夢など、数字の背後に2022年の受験戦線における新たな「見どころ」が現れている。
受験者数は、去年の1078万人から115万人も増えた。
中国教育省によると、2021年の全大学の募集人数は1001.32万人で、内訳は一般大学が444.60万人、職業大学が4.14万人、高等職業学校(短期大学)が552.58万人となっている。したがって合格率は92.9%、うち一般大学は41.6%である。
このところの受験者数増加について、21世紀教育研究院の熊丙奇院長は、中等職業学校(職業高校)で短期大学の受験を認めるようになったことが主な理由と述べている。
2019年に、高等職業学校(短期大学)が3年間で300万人の募集増計画を発表し、同時に中等職業学校(職業高校)からの進学割合の規制を撤廃した。熊院長によると、中等職業学校からの進学者はこれまでおおむね30%以下であったが、2021年には7割近くに達している。
(中国経済新聞)