第138回中国輸出入商品交易会(広州交易会、Canton Fair)が10月15日から11月4日まで、3期に分けて広州で開催される。展示会はオンラインでも24時間開催され、世界中のバイヤーが継続的に中国のサプライヤーにアクセスできるようになっている。展示面積は155万平方メートル、ブース数は過去最多の7万4600、参加企業は3万2000社を超える。

今回の第138回広州交易会は、規模とイノベーションの両面で新たな節目となる。初めて「国家ハイテク企業」「専門化・高度化中小企業」「製造業シングル・チャンピオン」といった称号を持つ出展企業が1万社を超え、全輸出企業の34%を占める。注目の一つは、フェーズ3(10月31日~11月4日)に登場する「インテリジェント・ヘルスケア・ゾーン」で、外科用ロボット、インテリジェント監視システム、ウェアラブル医療機器を手がける47社が出展する。さらに、フェーズ1(10月15日~19日)では「サービスロボット・ゾーン」に46社が出展し、ヒューマノイドロボットやロボット犬の最新モデルを披露する。
広州交易会は長年にわたり、中国の対外開放を象徴する場として、質の高い貿易の成長を促し、経済の原動力となってきた。今回の会期では「イノベーション」「デジタル・インテリジェンス」「持続可能性」に焦点を当て、その役割をさらに強調している。
開催前の発表によると、会場では100万点以上の新製品と、独自の知的財産権を持つ110万点以上の製品が展示される予定。
もう一つの大きなテーマは「スマート化」だ。175の展示セクションのうち18セクションがスマート技術に焦点を当て、計35万点以上のインテリジェント製品が並ぶ。AIやデジタル貿易に関するフォーラムも開催され、企業の変革やアップグレードを支援する新しい技術や事例、ノウハウが紹介される。
環境対応も強化されており、「新エネルギー資源」セクションでは、水素エネルギー技術や高効率のエネルギー貯蔵ソリューションなど、108万点以上の低炭素製品が展示される。
また、来場者の体験も技術革新によって進化している。Bluetoothや北斗(BeiDou)ナビゲーションシステム、5G技術を活用したブース単位のリアルタイム・ナビゲーションサービスが導入され、利便性が向上。アップグレードされた広州交易会アプリでは、AIによるスマートなマッチング機能やパーソナライズされたおすすめ、ショート動画による展示紹介などが利用でき、よりスマートで環境に優しく、効率的な国際商談の場が実現している。
第138回広州交易会への参加登録は、以下のリンクから行える:
https://buyer.cantonfair.org.cn/register/buyer/email?source_type=16
出典:広州交易会
(中国経済新聞)