新華社の報道によると、中国有人宇宙プロジェクト弁公室の発表では、北京時間2021年9月17日13時34分、神舟12号有人宇宙船の帰還カプセルが東風着陸場に無事着陸した。乗員の聶海勝(ニエ・ハイション)、劉伯明(リウ・ボーミン)、湯洪波(タン・ホンボー)の3人の宇宙飛行士は安全にカプセルから出舱し、健康状態も良好であることが確認された。これにより、中国の宇宙ステーション建設における初の有人飛行任務は全面的な成功を収めた。なお、東風着陸場が有人宇宙船の回収任務を担うのは今回が初めてとなる。
神舟12号は6月17日に酒泉衛星発射センターから打ち上げられ、天和核心モジュールとドッキング。3人の飛行士が約3か月にわたり核心モジュールに滞在し、2度の船外活動を実施したほか、生命維持システムの長期運用、物資補給、舱外操作や在軌修理といった宇宙ステーション建設に必要な多くの重要技術を検証した。
帰還にあたっては、16日8時56分に天和核心モジュールとの分離に成功し、その後は周回飛行や径向ドッキング試験を実施。17日12時43分には北京航天飛行制御センターの指令で帰還シーケンスが開始され、軌道モジュールと帰還カプセルが分離、減速エンジンの点火を経て推進モジュールと切り離された。着陸後ただちに捜索救援隊が現場に到着し、医療スタッフが宇宙飛行士の健康を確認した。
今回の任務は、宇宙飛行士の長期滞在技術の実証をはじめ、将来の宇宙ステーション建設と運用に向けた基盤を着実に固める成果となった。
ソース:新華社
(中国経済新聞)