9月20日、ノーベル賞受賞者やアカデミー会員、若手研究者、新進気鋭の技術者らが南京・揚子江の河畔に集まり、科学と産業の融合によるイノベーションの可能性を議論した。
世界青年科学者フォーラム(World Youth Scientist Forum)の南京セッションでは、江北新区が「青年発展・人材集積に関する20の措置」を正式に発表し、全世界に向けて人材募集を呼びかけた。

この措置は、人材の誘致と育成を一体的に支える仕組みを整え、多様な人材層やその育成ニーズに応える内容となっている。たとえば、大型科学施設の建設を主導するトップ科学者には最大1億元(約200億円)が支給され、先端的な研究成果を産業化に結びつける専門家には最大3,000万元(約60億円)が提供される。主要なイノベーション・プラットフォームは専任あるいは兼任ポストを設けることができ、1件あたり最大200万元(約4億円)が支援される。さらに、高度人材を採用した企業には年間最大100万元(約2億円)が補助される。「大学・地方共同招聘」制度に参加する国内外の一流人材には、5年間にわたり年俸の30%相当の補助が支給される。
資金の効率的な活用に向け、概念実証を対象とした「先使用・後払い」方式も導入される。プロジェクトごとに最大500万元(約10億円)が試験事業に充てられ、フロンティア領域のプロジェクトには「助成金+出資」の形で最大3,000万元(約60億円)が投入される。省級以上の科学技術助成を獲得した人材主導企業には最大2,000万元(約40億円)、国家級の破壊的技術候補リストに選ばれた企業にはプロジェクトあたり最大1,000万元(約20億円)が交付される。新区レベルの基金は毎年150件以上に投資し、1件あたり平均500万元(約10億円)以上を配分する計画だ。
また、研究者の権利保護や住居・医療・教育といった生活基盤の充実にも踏み込んだ施策を掲げている。これにより、江北新区は人材が安心して研究や事業に専念できる環境を整え、イノベーションと起業を推進する魅力的なエコシステムの構築をめざしている。
ソース: World Youth Scientist Forum
(中国経済新聞)