深圳の不動産大手が崩壊、豪宅売却で13億香港ドルの巨額損失

2025/09/7 14:30

ここ数年、中国の不動産業界は波乱に満ちている。恒大集団の許家印氏が莫大な債務危機で世間を驚かせたのに続き、今度は深圳祥祺集団の陳紅天会長が大きなつまずきを見せた。香港島の山頂エリアにある歌賦山道15号の豪宅は、9年前の2016年に21億香港ドル(約3900億円、1香港ドル=約18.5円で換算)で購入されたが、2025年8月19日にわずか7.9億香港ドル(約1460億円)で売却され、帳簿上で13.1億香港ドル(約2420億円)の損失を記録した。この62.4%という下落率は、香港住宅市場における単一取引の最大損失記録を更新した。率直に言えば、陳紅天氏のこの動きは許家印氏よりも潔い。少なくとも彼は自ら資産を売却して現金を確保し、債権者による強制執行を待つことなく行動を起こした。しかし、この事例は不動産業界の大物たちが市場低迷時に直面する苦境を浮き彫りにし、高レバレッジの経営が逆風に晒されると、必死に資産を清算して資金を回収せざるを得ない状況を示している。

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