上海でロックダウン解除の初日、デリバリーのサービスの注文件数が前週より76%も多かった。
配送大手の「美団」によると、よく売れたのはコーヒー、ミルクティー、洋食などで、コーヒー類は注文が前週の3倍に達し、種類別ではアイスコーヒー、カプチーノ、カフェラテの順であった。コーヒー類は60%以上が午前10時までのオフィスビルへの配送であった。
美団で配送業務を受け持つ朱昌昌さんは、「以前はほとんどオフィスには行かなかったが、今日は注文がすごく多くて、午前中だけで10件くらいあった」と言う。「注文が多くて、営業再開直後で弁当が出せない業者もあった。爆売れは忙しくなるので前は嫌だったけれど、今日はなんだかすごく嬉しい。せかせかした上海が戻ってきたみたいで」と話している。
コロナ禍の上海では、日ごろ必要な物を手に入れるのに宅配が大切な手段となっており、活動が回復するにつれて購入商品の種類も増え始めている。
美団の担当者によると、上海では6月1日の「子供の日」を前に商戦が活発化し、5月31日には「ウルトラマン」に関する商品の売上げが前年より345%も増え、全国で2番目に多かったという。また、人気を集めたのがブロック玩具で、5月31日の売上は全国で一番多かった。美団では6月1日、子供向けミルク、カルシウム入り乳飲料、グミ、キャンデーなどが売れ筋となり、中でもキャンデーは前週より700%も多かった。
(中国経済新聞)