昆明で2800万円のポルシェ盗難、故郷で自慢した男が逮捕

2025/07/21 18:30

雲南省昆明市で、140万元(約2800万円)相当のポルシェが高級車が盗まれる事件が発生し、昆明市公安局五華分局虹山派出所が迅速な対応で犯人を逮捕した。容疑者は盗んだ車を代駕サービスを利用して貴州省の故郷まで運転させ、自慢しようとしたが、わずか5時間足らずで逮捕される結末となった。

昆明市に住む游さん(女性)は、自身のポルシェが会社の地下駐車場に停めてあったにもかかわらず、ETCの課金通知や交通違反記録を受け取ったことに疑問を抱いた。駐車場を確認したところ、140万元以上の価値があるポルシェが「忽然と消えた」状態だった。驚いた游さんは直ちに五華分局虹山派出所に通報した。

通報を受けた警察は即座に捜査を開始。周辺の監視カメラや高速道路の映像を分析した結果、犯罪容疑者が車両を貴州省方面へ運転していることが判明した。昆明市公安局は貴州省の警察と連携し、容疑者が貴州の故郷に到着した際にその場で逮捕。事件発覚から逮捕まで、わずか5時間未満という驚異的なスピードで解決に至った。

監視カメラの映像から、容疑者の犯行手口が明らかになった。容疑者は事件の数日前、游さんの勤務先のオフィスに潜入し、車の鍵と現金の一部を盗み出していた。容疑者は運転免許を持っていなかったため、盗んだ鍵を使って深夜にポルシェを運転し、「スリルを味わう」目的で駐車場から持ち出した。しかし、発覚を恐れ、毎朝8時前には車両を元の位置に戻していたという。

数回の「試運転」が発覚しなかったことで大胆になった容疑者は、代駕サービスを雇い、ポルシェを貴州の故郷まで運転させることを計画。地元で高級車を自慢しようとしたが、ETCの記録や違反情報が游さんに通知され、計画は露呈した。

虹山派出所の民警は、「容疑者は虚栄心から高級車を故郷で自慢しようとしたが、それが逮捕の決め手となった」と述べた。現在、事件はさらに詳しい調査が進められており、容疑者の動機や追加の犯罪行為の有無についても検証が続く。

(中国経済新聞)