3月6日朝、浙江省寧波市舟山港の金塘エリア大浦口のコンテナバース5号に、中国遠洋海運集団(COSCO)のコンテナ船「バレンシア」がゆっくりと着岸した。コンテナ926台を積んで世界各地へ「中国製品」を届けた上、南アフリカまで到達する便である。

この開通を受け、同エリアにおける国際航路の本数は50本に到達した。
舟山港の金塘エリアでは今年3月上旬に、マースクが東アフリカへの航路を開設している。これまでの航路より約5000カイリ、日数にして6日間短縮するもので、物流コストの削減に役立っている。この便は舟山だけでなく華北、華東でもコンテナの輸出における新たなルートとなり、中国国内間での輸送体制に厚みが加わっただけでなく、増加を続ける海外輸送への需要を満たすものになっている。

今回、舟山の海上保安や税関、国境警備など水際部門が、新航路の順調な航行や貨物の通関手続き効率化へ積極的な手配を進め、初回輸送計画を適時かつ全面的に掌握するなどの対応をしている。
(中国経済新聞)