このところ、中国の製薬会社がこぞってアフリカで工場建設に乗り出している。現地での薬の製造力向上に役立っている上、多くの業界人材も生み出しており、ポジティブで長期的な「製薬の現地化」、「健康シルクロード」という体制を整え、運命共同体の構築をリアルに実践している。
アフリカ疾病予防管理センターによると、アフリカではワクチンの99%、薬や医療機器の70%ないし90%を輸入に頼っているという。医療衛生は中国とアフリカとの提携事業の重点になっており、中国の製薬会社が現地の患者を支えることになる。
2018年10月にエチオピアに工場を建設した三聖薬業の江智文総経理によると、今は年間で大容量インジェクターを1000万袋、注射針を3億本、固体薬品を50億錠生産している。「生産しているのはすべてエチオピアで必要な薬だ。エチオピアでは、これまでほとんど外国に頼っていた薬の輸入量が減った。外貨の節約や現地の基礎医薬工業の成長につながっている」とのことである。