灯塔専業版のリアルタイムデータによると、ドラマ映画の「小さな私」は1月8日18時40分の時点で興行収入が6億元(約129億円)を超え、観客数はのべ1494万人となった。制作・尹露氏、監督・楊荔鈉氏、脚本・游暁穎氏で、イー・ヤンチェンシー、ダイアナ・リンがメインキャスト、ジアン・チンチン、チョウ・ユートンがゲスト出演というこの作品は2024年11月2日、第37回東京国際映画祭で封切りされ、11月6日に観客賞を受賞した。中国では12月27日に上映されている。
脳性麻痺を患った劉春和(イー・ヤンチェンシー演)は心身の障害を果敢に突き抜け、祖母(ダイアナ・リン演)が力を注いでいる舞台を手伝う一方、母親(ジアン・チンチン演)との関係も修復し、人生の座標を求めようと努力する。ひと夏で成長を果たし、ついに新たな旅立ちを始める。
脳性麻痺の患者を演じたイー・ヤンチェンシーは、声色を変え、身体を震わせ、動作を鈍くしたりして役になり切った上、よろよろ歩いたり食事中にせきをしたり、目一杯ろうそくを吹き消そうとしたりする細かい点まで演技して、不自由な生活やもどかしい心をリアルに見せつけた。
歌手だったイー・ヤンチェンシーは最近役者として活動し、引っ張りだこの存在になっている。アンドリュー・ラウ氏、チェン・カイコー氏、チャン・イーモウ氏、ピーター・チャン氏などの名監督に招かれ、「中国医生」、「長津湖」シリーズ、「満江紅」などで主演を果たして高額なギャラも手にし、観客や業界内で高く評価されている。
俳優イー・ヤンチェンシー氏
「小さな私」は上映が始まって観客の評価も続々と発表されている。豆瓣では16万人以上が採点をし、総合点は7.2点となっている。アイドルという殻を破って芝居に取り組むイー・ヤンチェンシーを称賛する声が多く、ブレイクを果たしインパクト十分、リアルな姿をまともに演じた姿はまさに「なり切った」ものであり、見ている人の胸を打つものだった。
(中国経済新聞)