中国政府は、インドとバングラデシュに注ぐ川に世界最大の水力発電ダムを建設することを発表した。
ヤールン・ツァンポ川と呼ばれるこの川は、チベットからインドに流れ込む前の「ビッグ・ベンド」と呼ばれる区間で落差が約2000メートルあり、発電の可能性が非常に大きい。
新華社が2024年12月に発表したニュースリリースによると、水力発電所の建設と開発は「生態系保護を優先した安全なプロジェクト」であり、中国のカーボンニュートラル目標の達成に重要な役割を果たすと述べている。
この水力発電プロジェクトは、世界最大の水力発電所である中国の三峡ダムよりも規模が大きく、年間3,000億キロワット時の発電が可能になるという。 しかし、インドの環境保護主義者たちは、生態学的に敏感な山岳地帯にこの大規模な水力発電所を建設することに懸念を表明している。彼らは、水力発電所がインド北東部の州やバングラデシュの水流に影響を与え、下流の何百万人もの住民に影響を与える可能性があると言う。
インド外務省の報道官は、「われわれは監視を続け、われわれの利益を守るために必要な措置をとる」と述べた。
(中国経済新聞)