WHO:中国インフルエンザ流行、新型ウイルスではない

2025/01/9 15:30

2024年12月より、中国のいくつかの地域でインフルエンザウイルス検査陽性が増加し、インフルエンザの流行シーズンに入った。中国疾病予防管理センター(CDC)が発表したサーベイランスによると、中国では最近、ヒトメタニューモウイルス(HMPV)感染の増加を含む急性呼吸器感染症が増加している。 この状況は海外メディアの注目を集め、「中国で新型ウイルスが出現した」と報じるメディアもある。

中国『環球時報』の問い合わせに対し、世界保健機関(WHO)は、現在中国で増加しているHMPVは新型ウイルスではなく、冬から春にかけて流行する一般的なウイルスであり、中国で報告されている呼吸器感染症の数は冬季の通常範囲内であると述べた。

また、WHOは『環球時報』の問い合わせに対し、中国疾病予防管理センター(CDC)が1月2日に発表した報告書、およびWHOと中国当局との会議に関するブリーフィングによると、中国では冬に一般的な呼吸器感染症が増加しているが、これは冬に予想される範囲内であると述べた。

WHOによると、HMPVは新しいウイルスではない、2001年に初めて確認され、冬から春にかけて流行する一般的なウイルスで、通常、風邪に似た呼吸器症状を引き起こし、場合によっては気管支炎や肺炎など、より重篤な疾患につながることもある。 乳幼児や高齢者が最もリスクが高く、免疫力が低下している人もリスクが高い。

(中国経済新聞)