12月22日、長野県のスキー場で、中国から観光で訪れていた32歳の男性が死亡した。地元の病院によると窒息死という。場所は志賀高原の焼額山で、警察によると22日午後3時半ごろ、同行していた中国人観光客から「仲間が行方不明になった」との通報を受け、午後5時半ごろに救助隊がコースの外でこの男性を発見、中野市の病院に搬送されたが23日深夜に窒息のため死亡した。
当時、現場は風があり雪が降っていたという。スキー場によると、男性が発見された場所は最大斜度39度で、積もった雪が圧雪されておらず上級者向けのコースだった。警察は、意図せずコースから外れてしまったのかなど、詳しい状況を調べている。スキーの愛好者によると、この近くでは最近、「粉雪」が見られたとのことである。
「粉雪」は非常に柔らかく、転んでも痛くはないが深くてはまりやすく、自力で這い上がるのが困難で、口や鼻から吸い込むことで窒息を引き起こしやすいという。またスキー愛好者によると、「粉雪はとても滑りやすく、転んでも痛くはないが小麦粉と同じで水分がなく、埋まってしまえばほぼ3-5分でアウト、15分で脳死する。救援者がいなければすぐに掘り起こさないといけない」とのことである。
過去の事例として、2023年12月23日に新潟県で、中国から来た女性がスキーをしていた際に雪に埋もれて窒息死している。この女性は転んで粉雪を吸い込んでしまったという。
(中国経済新聞)