スペインのアパレル大手「Inditex」の配下ブランドであるOyshoは、Tmallの旗艦店を2024年11月17日に閉鎖すると発表した。
関係者の見方では、中国では海外のブランドは参入直後は威光を示すが、国内ブランドの台頭や消費者の間で新鮮味が薄れるにつれて、中国勢との激しい競争に巻き込まれるという。消費市場の変化が急速な中国では、ひとたびペースに乗り遅れると海外勢といえども淘汰されてしまう。
Oysho は2001年に設立され、ZARAも抱えるスペインのファッション小売り大手Inditexグループの傘下ブランドである。中国本土では、2023年末から蘇州、深セン、成都、西安などで相次ぎ閉店するなど店舗数がだいぶ減り、Inditexによると現在は4か所という。
アパレル界の大手であるInditexグループはこれまで数多くのブランドを中国に導入したが、主力であるZARAのように順調とはいかなくなっている。2021年初めにはBershka、Pull&Bear、Stradivariusの3品種について、実店舗をすべて閉店しオンラインでのみ販売すると発表した。しかし翌年の7月には、3品種ともTmallの旗艦店をすべて閉店している。
スペインのアパレル会社であるInditexが中国で運営しているブランドは現在、Oyshoのほか、ZARA、Massimo Dutti、ZARA Homeのみとなっている。
また同じくアパレル大手のユニクロを運営しているファーストリテイリングは今年3月、主力ブランドであるそのユニクロの中国での展開について、不採算店を閉店し利益の出る店を開設するという事業の見直しを発表した。また同時に、2024年8月までの1年度で80店をオープンする一方、50店を閉店するという具体的な数字も挙げている。
(中国経済新聞)