スタバ、中国・アメリカともに既存店の売上が減少

2024/10/27 14:30

米コーヒーチェーン大手・スターバックスは現地時間10月22日、2024年9月29日までの3か月間および過去1年度の初期段階での決算を発表した。この3か月間は既存店の売上高が7%減で、全売上高は3%ダウンし91億ドル(約1.4兆円)となり、GAAPの1株あたりの収益は前年同期から25%減の0.80ドル(約122円)であった。

スターバックスは公告で、「業績不振の理由は今季、北米の不調によるものだ。アメリカでは既存店の売上高が6%減ったが、注文1件当たりの消費額は4%増えた」と示している。

また中国では、業界間の競争の激化や消費環境の変化を受け、注文1件当たりの消費額は8%減、売上高は14%減であった。

スターバックスの最高財務責任者(CFO)であるレイチェル・ルッジェリ氏(Rachel Ruggeri)は、「投資を強化したにもかかわらず来店数の減少傾向を変えることができず、売上と利益の両面で圧力がかかっている」と述べている。劣勢を挽回する計画を立ててはいるが、回復には時間がかかるという。

スターバックスは9月9日にブライアン・ニコル氏が会長兼CEOに就任しており、市場ではこれを受け期待感が膨らんでいる。8月、トップ交代が発表されたその日に株価が24.5%上昇した。ニコル氏 は就任以来、経営幹部の立て直しに務めており、成長計画を刺激するガイドラインも発表している。

スターバックスはまた今回の報告で、「CEOがまだ過渡期の段階にあること、また現在の事業の状況を踏まえ、2025年のガイダンスの公表を一旦停止する」と発表した。これにより事業を再評価し、業績回復計画を固める機会を与えることができるとも発表している。

(中国経済新聞)