上汽集団の元副総裁が起訴される

2024/10/19 14:30

10月15日、中国最高人民検察院によると、先ごろ上海汽車集団の陳徳美元副総裁に対し、収賄や親族、友人への違法な利益供与の疑いで、上海市人民検察院第一分院が同市第一中級人民裁判所に起訴した。現在さらに調査が行われている。

人民検察院第一分院の起訴状によると、陳氏は職務を利用して多額の金品を受け取った上、親族や友人が管理する会社向けに、通常よりはるかに高い値段で商品を購入し、国に甚大な損失をもたらしたとして、収賄や違法な利益供与で刑事責任を追及するとしている。

公開資料によると、陳氏は1962年生まれで、工学部を卒業し工商管理の修士課程を修了、上級エコノミストである。1984年8月に社会人になり、2012年1月から11年間にわたり上海汽車集団の副総裁を務めていた。

上汽集団は2023年4月、高齢を理由に申し出ていた陳氏の退任願いを受理し、その後陳氏は一線を退いた。その1年後となる2024年4月25日、中央紀律委員国家監察委員はホームページで、陳氏は重大な紀律違反や法律違反をした疑いで上海市紀律委員、監察委員より紀律審査や監察調査を受けていると発表した。

(中国経済新聞)