EC大手・京東のCEO夫婦がネットでデマ情報で中傷受ける 警察が調査中

2024/10/18 11:41

10月16日、ブログ「京東発言人」によると、中国のEC大手、京東集団の取締役会長兼CEOである劉強東氏の夫人の章澤天さんが闇の組織「光明会」に加入したとの情報が流れ、家庭やプライバシーなどについて虚偽の情報がネットに拡散した。「書き込み屋」が組織的に大々的な拡散をし、瞬く間に1万件以上の風評コメントが表れている。劉氏と章さんの夫婦は公安機関に通報しており、警察側でこの件について調査が行われている。

劉強東氏と夫人の章澤天さん

章さんは先ごろ、清華大学の卒業生による芸術展に出席した際、目が描かれたブローチをつけていた。この姿がネットで公開されたことで、ネットワーク陰謀論でしばしば聞かれる闇の組織で「この世を支配して新しい秩序を築く」こと目的に訴えている「光明会」に加入したのではないか、と一部のネットユーザーに思われてしまった。

この日、北京の金誠同達法律事務所の弁護士である周俊武氏は夫婦2人の依頼を受け、事実を明白にして中傷を避けるため、この件について次のような声明を発表した。

「章さんに確認したところ、芸術展に出席した際に着けていたブローチは、その芸術展の内容や着ていた服装に合わせたものであって、入手元やデザインなどはいかなる組織とも関わりがない。また、『光明会』に加入したなどというコメントは、章さんのファッションデザイナーが公に否定しており、まったくのでたらめで事実無根の情報だ」

また声明では、「書き込み屋」が組織的に大々的な拡散をし、夫婦の家庭やプライバシーなどについて虚偽の情報を流し、瞬く間に1万件以上の風評コメントが流れて名誉を著しく毀損したとも指摘した。虛假のコメントを作成し、拡散したりツイートしたりした場合は、「中華人民共和国民法典」などの法に基づき名誉毀損とされ、罪状が重い場合は刑事犯罪にもなりうるという。

(中国経済新聞)