浙江省舟山で第7回世界天然ガス事業者大会を開催——天然ガス産業の発展を話し合い、協力や交流の新たなビジョンを描く

2024/10/18 07:30

10月17日午前、浙江省舟山市朱家尖にある舟山国際コンベンションセンターで、第7回世界天然ガス事業者大会が行われた。国内外から来賓が招かれ、天然ガス産業の発展について話し合い、協力や交流の新たなページを描いた。

全体会議では舟山市副書記である徐仁標市長が座長を務め、浙江省の廬山副省長、舟山市書記で新区共産党労働委員書記の何中偉氏、中国石油化学工業連合会共産党書記の李雲鵬氏が式辞を述べたほか、省の各部門の代表や市の幹部である張明超氏、梁雪冬氏らも出席した。

浙江省の廬山副省長

廬副省長は式辞で、「中国共産党の第20回三中全会で、『条件を整えた地域での国際物流センターや大口商品の資源分配拠点の整備を支援する』と表明されており、浙江省や舟山は開放や発展に向けて強い追い風となる。浙江省はこのところ、自由貿易試験区の充実化を本格実施しており、天然ガス産業などで一連の目に見えた成果を収めている。今大会は大口の資源分配拠点の整備に焦点を当て、各方面における開放や協力、共栄の舞台となっている。国内外の事業者が浙江省や舟山のインフラ整備、制度面の開放、産業クラスターの発展、先端部分の集結という新たな好機を分かち合い、歩み寄り、互いに成果を挙げるという新たなページを描いて欲しい。浙江省も舟山もより優れたサービスや環境を届け、皆さんとともに新たな発展を求め、新しい未来を築いていく」と述べた。

舟山市書記で新区共産党労働委員書記の何中偉氏

また何氏は、「東シナ海に臨む舟山は、中国が推進している「一帯一路」の重要な開放拠点であり、全国の天然ガス産業の制度革新や天然ガスの全産業チェーンにおける一等地になっている。中国共産党の第20回三中全会で、舟山の発展へ新たな歴史的好機がもたらされた。われわれは、自由貿易試験区の充実化を先導役とし、天然ガスを中心とする大口商品の資源分配拠点を早期に築き、天然ガスの貯蔵・運搬拠点、大口商品の製造産業群や国際的な大口商品取引センターの整備に力を入れ、世界に誇るビジネス環境を早期に築く。国内外の事業者や優れた人材が舟山で事業を興し、この地で好機を分かち合い、共栄し発展していきたい」と述べた。

中国石油化学工業連合会共産党書記の李雲鵬氏

また李氏は、「中国の天然ガス業界は、より積極的かつ主体的に世界的なエネルギー協力を進め、ハイレベルな対外開放を着実に推進しなければならない。舟山はすでに世界の石油業界の交流や協力の重要拠点となっており、今大会の開催は天然ガスを中心とする大口商品の世界の分配体制を一段と格上げし、中国の天然ガス業界の質の高い発展や世界の天然ガス産業に貢献するものだ。石油化学連合会は役割を遺憾なく発揮し、天然ガス事業者による産業チェーン全体での連携強化を後押しし、世界の天然ガス業界のエコな発展に新たな貢献を果たす」と述べた。

全体会議では、国内外の来賓8名が基調講演や演説をしたほか、石油化学の新素材、天然ガスの運搬・貯蔵や取引、穀物油の製造、海上業務などについて、総額395億元(約8309.6億円)にのぼる計18件の大型プロジェクトの調印が行われた。

今大会は、「大口商品の資源配分拠点を整備し、大口商品の世界的パートナー関係を築く」とのテーマで、フォーチュングローバル500の企業40社、世界石油大手50社のうちの26社など、国内外から計330社が参加している。

(中国経済新聞)