福建省漳平市(しょうへいし)は9月26日、第18回人民代表者大会常務委員会第25回会議で、範富栄氏を副市長に任命すると決定した。
漳平市のホームページによると、範氏は1995年4月福建省竜岩市上杭県生まれの男性で漢族、2015年12月に中国共産党に入党し、博士課程を修了して2022年8月に社会人となった。漳平市人民政府の共産党グループメンバーである。現在は工業情報化、ビジネス、企業誘致、行政サービスセンターなどを受け持っている。
福建省の竜岩市内にある漳平は、以前は県だったが、1990年8月に国務院の認可を経て省内9番目の県級市に昇格し、1996年11月に竜岩市が管轄する省の直轄市となっている。
公開情報によると、範氏は2022年に北京大学電子学院の博士課程を修了し、福建省の共産党政治系部門にインターンとして配属された。その後出身地の竜岩に戻り、福建広電網絡集団の竜岩支店で副総経理や計画技術部副総監などを経験した。
福建省は2012年以降、清華大学、北京大学、人民大学といった名門校の修士卒や博士号取得者を副県(区)長、副鎮長などの要職に登用しており、さらには若手幹部候補生をそろえるために様々な育成措置を用意している。
福建省ではこのところ、インターンとして入庁した若い幹部候補が相次ぎ自治体トップ級に抜擢されている。2023年8月には2015年に入庁した1985年世代の劉暉氏が漳州市の文化観光局長となり、同年10月には2012年に入庁した1984年生まれの党帥氏が寧德市の副市長に就任、2024年7月には同じく2012年に入庁した1980年代生まれの瀋暁文氏がアモイ市翔安区の区長に抜擢され、同年9月には2019年に入庁した1990年代生まれの蒋啓財氏が漳州市副事務局長となっている。
(中国経済新聞)