9月19日午前、湖南省財政庁の劉文杰庁長が建物から転落し死亡した。
現場は湖南省長沙市天心区義茶亭巷18号にある財政庁の社宅で、目撃者によると、午前9時ごろ、1分以内に2度にわたり物が落ちる音が聞こえ、それ以外に何も聞こえなかったので誰かが物を投げ捨てたと思ったという。それから10分あまり経って救急隊が現場に駆け付け、人が転落したことを知った。転落したのは3人でいずれも即死であり、うち1人が劉庁長であった。
現場は、壁を挟んで向かい側に湖南省財政庁がある築年数の古い建物で、転落した場所には高いフェンスが設けられ、敷地内に立ち入り禁止の線が張ってあった。複数の人の話で、劉庁長は13階から落ちたとのことで、ベランダは2箇所で窓が開いていた。敷地は部外者が入りにくいという。現場近くの人の話によると、警察が近くの監視カメラの確認を続けているという。
ある関係者は、劉庁長は仕事で関わりのある2人と同時に飛び降りたと言っている。ただ3人がなぜ飛び降りたかについては口を濁し、警察の調査を待つとのみ語った。
情報によると、劉庁長は1966年生まれで湖南省財政庁に長年勤務しており、2020年に同省統計局で共産党グループ書記、局長に就任し、2022年12月に財政庁庁長となっていた。
(中国経済新聞)