北京の亦創国際コンベンションセンターで8月2日、第11回アニメ漫画フェスティバルが開幕した。北京市文化観光局が主催し北京アニメゲーム産業協会が実行、北京経済技術開発区管理委員会が後援しており、会場にはメインイベント、テーマサロン、アニメパワーの3つが用意されている。
「アニメ+」の力を掘り起こすものであるこの大会で、「アニメ+郵政」については、北京郵政とのコラボ「アニメ北京×郵政」で限定のはがきを制作し、ファンが争って買い求めている。
また「アニメ+スポーツ」について、会場内に「ブルーペナルティーエリア」という没入型サッカーゲームが設けられ、臨場感をもってスリリングなサッカーを味わえるほか、アニメの熱血ぶりやエキサイト感ももたらしている。スポーツとアニメ文化を巧みに結び付け、新鮮なスタイルのエンタメとしている。
「アニメ+伝統品」については、元創家のエリアで伝統芸能の影絵とクロスリアリティ(XR)を結び付けるという新たな手法で味わいをもたらし、会場内でも人気を集めている。
これからのシリーズイベントでは、人気のアニメIPを北京郊外の民宿へ導入する「アニメ+農村観光」や、劇場でのコラボレーションイベントを実行する「アニメ+芸能」が実施される。アニメパワーを各業界にもたらして経済や社会の成長を支えるものとする。
また、アニメファンの集いである「アニメゲームカーニバル」は今年、国内外の主なゲームメーカーにより最新の商品や技術の成果が100件近く寄せられている。
特設されたQIYの盛夏パーティーブロック、テーマブロック、鈴邦アニメブロック、路画アニメブロックでは、ポケモン、スラムダンク、クレヨンしんちゃん、FAIRY TAIL、ONE PIECE、ウルトラマンアーク、カピバラ、呪術廻戦、ハイキューなど名の知れたIPの様々な商品が発売されている。
アイドルファンタジーフェスのバーチャルアイドル展では、先進的な3D技術を使ってバーチャルのアイドルによるステージを披露し、金光布袋劇や霹靂布袋劇といった古くから伝わる人形で、伝統文化の魅力を間近に感じさせてくれる。特技やダンスのコンテストでは、有名漫画家や声優との対面などもあり、多くの参加者や観客が押し寄せた。
また、アニメ業界における交流や提携、取引の大切な場となる影漫遊著作権商会も行われた。CCTVアニメチャンネル、テンセント動画、QIY、バイトダンス、華策集団、中影年年、奥飛娯楽、若森数字など企業100社以上が参加し、期間中に「巴啦啦小魔仙」「鎧甲勇士」「少年歌行」「字節番茄短劇」「猪小屁之家」など多くの中国アニメの人気IPがたっぷりと展示された。オンラインでの売買提携や会場での人気案件のプロモーションを通じ、著作権について一対一で交渉が展開されている。開幕式では、北京小度互娯科技と北京妙音数科が、「アニメ映像制作」について契約金1000万元以上となる提携事業を実施することで合意した。
今回のイベントでは、北京アニメゲーム産業協会の呼びかけで、天津アニメゲーム産業協会(準備中)や河北省アニメ産業学会など民間の団体や組織などによる「北京・天津・河北省アニメ産業発展連盟」が発足した。開幕式では文化観光省産業発展局の韋青副局長、北京市文化和観光局の王洪涛副局長らが式辞を述べ、全国のアニメ企業100社以上、報道関係者など200人近くが出席している。
(中国経済新聞)