中国、今年前半の外国人入国者数は前年比152.7%増 うちビザ免除対象国は190.1%増

2024/07/8 11:00

中国国家移民管理局は7月5日の記者会見で、2024年1~6月の出入国者数は前年比70.9%増ののべ2.87億人で、このうち中国本土の居住者が1.37億人、香港・マカオ・台湾の居住者が1.21億人、外国人が2922万人であったと発表した。

また同じく1~6月、中国各地の外国人入国者数合計は前年比152.7%増ののべ1463.5万人で、このうちビザ免除国からの入国者が前年比190.1%増の854.2万人で全体の52%であった。国家移民管理局によると、この数は今年の後半はさらに増えるという。

また、中国旅行大手の「トリップドットコム」によると、今年第2四半期はビザ免除対象となった54か国からの中国への旅行予約数が前の四半期と比べて28%増えた。国別に見ると、韓国、シンガポール(2月9日から相互ビザ免除実施)、日本、オーストラリア、イギリス、アメリカ、ロシア、ドイツ、スペイン、フランスなどからの予約が多かった。また前の四半期からの増加率が高かったのはギリシャ、ブラジル、ハンガリー、ロシア、カナダなどであった。

同じくトリップドットコムによると、中国は第2四半期、23の都市のインバウンド予約数合計が前の四半期と比べて42%増えており、ビザ免除措置の恩恵を被っている様子が分かる。入国者数が多かったのは上海市、広東省深セン、広州市、北京市、浙江省杭州、四川省成都、重慶市、福建省アモイ、陝西省西安、山東省青島などで、前の四半期からの増加率が高かったのは河北省秦皇島、陝西省西安、北京市、四川省成都、重慶市などである。

中国は、72/144時間のトランジットも含め、ビザ免除待遇をさらに充実化している。フランス、ドイツなど12か国に対して入国時ビザ免除の期限を延長したほか、7月1日からニュージーランド、オーストラリア、ポーランドの3か国を同じく入国時のビザ免除対象国とした。トリップドットコムによると、こうした流れを受け、今年前半の中国のインバウンド予約数は前年同期の2.6倍以上となっている。

(中国経済新聞)