中国のスポーツアパレル大手「特歩」の創業者令嬢とメンズカジュアル大手「七匹狼」の御曹司が挙式

2024/06/5 17:30

6月1日夜、中国のスポーツアパレル大手「特歩」(Xtep)の創業者の次女である丁佳敏(Ding Jiamin)さんが、SNSで結婚を発表した。アップされた動画を見ると、ウェディングドレスに髪飾り姿でステージに上がり、隣にいる新郎は中国メンズカジュアル大手「七匹狼」(SeptWolves)の創業者・周少雄(Zhou Shaoxiong)氏の次男の周力源(Zhou Liyuan)氏であった。動画には「制服はキミ、ウェディングドレスもキミ」とのコメントも添えられた。2人は「エリートと美女」で絵に描いたような「名家のカップル」である故、ネットではかなり盛り上がっている。

公開資料によると、丁佳敏さんは1997年生まれ、周力源氏は1996年生まれとなっている。

丁佳敏さんの父である丁水波氏は2001年に特歩を立ち上げ、2008年に香港で上場を果たし、2022年には資産額14億ドル(約2187億円)で「2022年フォーブス世界富豪ランキング」の2076位となっている。

新郎側の背景も引けをとらない。七匹狼は2004年にメンズウェアのブランドとして中国初の上場を果たし、業界大手の一つにも数えられた。周少雄氏は2020年に、資産額23億元(約496億円)で長者ランキング入りを果たしている。

七匹狼は2023年度、売上高は前年比6.7%増の34.5億元(約744億円)、会社帰属の純利益は同79.3%増の2.7億元(約58億円)であった。特歩はこれを上回り、2023年の売上総額は前年比10.9%増の143.5億元(約3094億円)、会社帰属の純利益は同11.8%増の10.3億元(約222億円)となっている。

丁佳敏さんは現在、特歩が2021年に立ち上げたレディースラインナップ「半糖シリーズ」のリーダー役であり、最近は様々なイベントに顔を出し、レディース用品のリサーチや企画全般を手掛けているほか、キャラクターとして商品ポスターにも登場している。

周力源氏はそれに対してやや控えめであり、今は福建省の七匹狼実業で総経理補佐として、ドイツのファッションデザイナー・Karl Lagerfeld氏と同名であることで知られているフランスのミドルブランド・KarlLagerfeldの運営管理や全体事業計画の策定、実行を受け持っている。このブランドは2017年に大中華圏の事業が七匹狼に買収されている。

(中国経済新聞)