愛知大学、学生の4割が中国語を学ぶ

2024/05/4 14:30

日本中部地区唯一の旧制法文系大学である愛知大学は、学生の4割が中国語を学んでいる。

愛知大学は中国と深い縁で結ばれている。同大学の前身ともいえる東亜同文書院は1901年に上海で開校し、第二次世界大戦の終結に伴い、東亜同文書院大学が中国政府に接収された。その際に学長を務めていた本間喜一(後に初代最高裁判所事務総長)が中心となり、学生・教職員を受け入れる大学として、1946年、愛知県豊橋市に設立され。

そうした設立経緯から、中国に関する教学が盛んであり、中華人民共和国と国交断絶中も東亜同文書院大学が進めていた中国語辞典編纂事業を引き継いで進め、後に『中日大辞典』を完成させた。また、大学院中国研究科や現代中国学部が設置されている。

愛知大学の現代中国学部の学生は、中国語のほか、中国の政治や経済、歴史、文化など、さまざまな角度から中国について学んでいる。日本で「現代中国学部」があるのは愛知大学だけだ。

加納寛副学長は、「愛知大学の在校生1万人のうち、4000人が中国語を学んだことがある、または現在学んでいる。現代中国学部では、約800人の学生が中国について学んでおり、中国語を学ぶために、学生全員が中国に留学する」と説明する。

愛知大学図書館の武藤明弘館長によると、図書館には、約134万冊の図書が所蔵されており、うち10万冊が中国関連の図書だという。

(中国経済新聞)