スペインEFE通信社:中国とヨーロッパの関係は去年いくらか改善したが、ヨーロッパにどのような期待をしているか。ヨーロッパで一部の国が一帯一路に参加しないことをどう見ているか。
王外相:中国とヨーロッパを結ぶ貨物列車の運行本数が1.7万本になり、25か国・219都市を結び、激動の世界で安全かつ順調なサプライチェーンの生命線となった。中国はヨーロッパ各国にビザ免除措置を講じ、人的往来や経済、貿易の往来を便利なものにした。先ほどの「一帯一路」について、実際に中国とヨーロッパが「一帯一路」で協力して成し遂げた成功例は数多い。ハンガリー・セルビア間の鉄道、ギリシャのピレウス港、クロアチアのペリェシャツ橋などである。
数年前、EUはある政策文書で、パートナー、競争相手、制度上のライバルという3つのラベルを中国に貼り付けたが、事実にそぐわず実行もできないものであり、逆に両者の関係発展に不必要な妨害を与えるものだ。交差点で赤、黄、青の信号が同時にともるようなもので、運転のしようがない状態である。
実際には、中国とヨーロッパには根本的な利益の衝突や地政学的な対立はなく、食い違いより共通利益のほうが遥かに大きい。両者関係の正しい位置はパートナーであり、基本線は協力であり、主要な価値は自主であり、先行きはウィンウィンであるべきだ。ヨーロッパとの関係が常に青信号でスムーズに流れることを望む。
強いヨーロッパは中国の長期的利益に合致し、強い中国もヨーロッパの根本的な利益に合致する。中国とヨーロッパは多国間主義の実現者、開放発展の提唱者、文明対話の推進者であるべきだ。世界に目を向けると、中国とヨーロッパが互恵協力すれば、陣営対立も不可能になる。中国とヨーロッパが開放しウィンウィンとなれば、「反グローバル化」は失敗する。
(中国経済新聞)