四川省で3月9日~14日、在日本中国大使館と中国駐東京観光代表処が主催するイベント「日本の大学生100人が中国を見る」が展開された。中央大学、早稲田大学、福井大学、東京理科大学の学生計39人が四川省を訪れ、中国パンダ保護研究センター雅安基地を見学し、去年に中国に返還されたパンダのシャンシャンとの再会を果たしている。
シャンシャンは2017年に日本で生まれ、上野動物園で育ち、人気の的で国民的なアイドルになった。訪問した大学生の多くはすでにシャンシャンを見たことがあり、今回の再会をとても楽しみにしていたという。
大学生たちは雅安の基地で、屋外でのびのびと動き回っているシャンシャンの姿をじかに目にして、貴重なその瞬間を至近距離で観察し、カメラに収めていた。中央大学の柴田芽陽さんは、「何年か前に日本で初めて見た時はまだ子供だったのに、今はすっかりたくましくなった」と、すくすく育った様子を見てきた経験について語った。
このイベントは単なる見学ではなく、日本の学生にパンダ保護活動を十分に理解し、中日両国の文化交流をしてもらうものでもある。学生たちは今回の経験を通じて、パンダや野生動物を保護について中国が貢献している様子を一段と深く知るようになった。
訪中団に随行してカメラマンを務めた高氏貴博さんは、シャンシャンの熱狂的なファンである。2017年から毎日のようにシャンシャンの暮らしぶりを撮影している高氏さんにとって、パンダは家族のようなもので、中国との縁を結ぶきっかけでもあった。「シャンシャンは中国に戻ったけれど、こうした特別な思いはこれからも長く続いていくだろう」と述べた。
今回のイベントでは、四川省の武侯祠、天府国際アニメシティー、2024年に成都で行われる園芸博覧会の甲府園を訪れ、中日両国の民間交流や相互理解の場となった。このような形での交流活動は、日本の大学生が中国をよく知り、友好の橋渡し役を果たすことにもつながる。
(中国経済新聞)