旧暦新年のランタン祭り、のべ400万人が来場

2024/02/25 16:30

旧暦の小正月である2月24日、上海の豫園で工夫が凝らされたランタン祭りが行われた。

今回は史上初めて、アジア大会の開会式と同じデジタルヒューマンが点灯式を行った。物理的空間を超えてオンラインと現場を融合させ、技術と文化を溶け合わせて祭りのムードを一段と盛り上げた。主催者側によると、これまでの来場者数はのべ400万人を超え、売上高も盛況だったという。

40日間にわたる2024豫園民俗ランタン祭りも間もなくフィナーレを迎える。今年は評判も良かったうえ、商品の販売も好調だった。

旧正月の間は、中国各地から訪れた人の数が70万人近くにのぼり、様々な業種や商品の売上がおよそ50%伸びた中、辰年にちなんで竜のぼんぼりやかぶり物が人気商品となった。特色ある中国の文化があふれる中、ランタン祭りは大勢の市民や観光客が文化を味わう場となったほか、都市での観光消費の回復を後押しした。

2023年の上海市デジタルビジネス10選の一つであった豫園商城が、豫園の文化や歴史とスマートビジネスを結び付けた。「メタバースランタン祭り」としてオンラインと現場でショッピングを楽しみ、「AR長編ライブ」、「雲遊山海奇豫記」など豊富なコンテンツを通じてデジタルビジネスのモデルを打ち立てた。

そしての今回の豫園ランタン祭りは、初めて海外に灯りを送り届けた。フランスと国交を樹立してちょうど60年、また中仏観光年である今年、フランスのパリでも開催され、海外の人たちも中国の伝統的装飾や灯篭のテクノロジーを味わった。

フランスの豫園ランタン祭りは、灯りをオリエンタルインスピレーションにめぐりあわせ、イノベーションで伝統文化を呼び覚ました。高さ5メートル、幅3メートルの裸眼での 3Dデジタルスクリーンに、時空を超えてきらめく「山海有霊」のシーンが映し出された。ファンタジー本「山海奇豫記」のページが緩やかにめくられ、伝説の生き物「鯤鵬」や飛竜騰雲など幻想的なものが現れて、オリエンタル文化とテクノロジーが見事に合体した。

フランスではまた、複数のデジタルコンテンツのパートナーとともにAICGなど一連のデジタル表現作品を共同制作した。「伝統文化+バーチャル技術+デジタルアート」を同時に表現し、パリの夜空で一段と華やかなランタン祭りを演じた。

(中国経済新聞)