2月22日の早朝、広東省広州市南沙区万頃沙鎮で貨物船が瀝心沙大橋に衝突し、橋が真っ二つに折れて、三民島が断水状態となった。現地では建設中の高速道路上からホースによる給水作業が行われている。
広州市南沙区万頃沙鎮の南西部に位置する三民島は、干拓により生まれた島で、以前は瀝心沙島と呼ばれた。面積は14908ムー、人口はおよそ7000人で、民建村、民興村、民立村という3つの村で構成されていることが名前の由来である。
2月22日、この島にかかる瀝心沙大橋に船が衝突され、橋の一部が崩落した。これまでの調査によると、自動車4台と電動バイク1台が橋から落ち、うち車2台が海中に、3台が船に転落した。これまでに2人が救助されたが、2人が死亡し3人が行方不明であるほか、船員1人が軽いけがをした。事故原因は調査中であり、今なお救助活動が続いている。
三民島の住民によると、瀝心沙大橋は島から移動する際の主要ルートであり、事故の後で通行止めとなって今は渡し船でしか移動ができず、不便を強いられている。またこの事故で給水管も切断され、島で水が手に入らなくなった。
しかし、この島の民興村に住む郭さんは22日午後2時ごろ、「給水問題はほぼ解決した」と語った。郭さんが発表した動画を見ると、三民島を経由する建設中の港珠澳大橋の高架道路からホースで水が送られ、住民が橋の下で給水待ちの列をなしている。「今はたくさんの人が水を求めに来ている」とのことで、とりあえず急を脱することができたようである。
地元の水務局によると、事故で給水管が切断したとの情報を受けて直ちに復旧作業を開始した。橋が崩落したことから直接水を送ることが出来なくなって、別途送水管を敷設する必要があり、島に水が届くまで4~5日間かかるという。現在は急をしのぐため、地元当局が給水車を南中高速道路に配備し、ホースで高架下に水を流し込み、橋の下で村の関係者がタンクに注水して各住民に分け与えている。
(中国経済新聞)