2026年の元旦連休、中国各地ではテクノロジー要素を前面に打ち出した新年イベントが相次ぎ、多くの来場者を集めるとともに、祝日消費市場を大きく押し上げた。四川省・成都の中国SF館で披露されたロボット犬による「未来醒獅団」や、湖北省・武漢の長江沿いで展開された大規模なカウントダウン光影ショーなど、未来感あふれる演出が注目を集めた。
旅行・生活関連プラットフォームのデータによると、「ドローン年越し」「テクノロジー光影ショー」などが元旦連休中の人気検索ワードとなり、各地で**写真・動画投稿を目的とした“チェックインスポット”**として高い関心を集めた。
テクノロジー×民俗、成都から始まる「未来型」年越し
成都中国SF館では、従来の獅子舞に代わり、俊敏で愛らしいロボット犬が獅子舞を披露する「未来醒獅団」が登場。跳躍やダンス、観客とのインタラクションを通じ、テクノロジーと伝統民俗を融合させた演出が会場を沸かせた。

同館では1月1日から3日にかけ、「現実と想像を横断する“未来型”元旦SFパーティー」を開催し、新年の幕開けを象徴する「時空の入口」を演出した。
各地に広がる光とドローンの競演
こうした取り組みは成都にとどまらない。年末年始にかけ、中国各地でハイテク感と地域文化を融合させた元旦イベントが集中して開催された。ドローンショーやライトアップはすでに多くの都市で“定番”となり、VR没入体験、ロボット共演、AI創作装置なども随所に登場している。
武漢では、恒例の「璀璨長江・武漢年越し光影ショー」が両岸のランドマークを照らし、黄岡市では元旦前後に5回のドローンショーを実施。新年の祝福や**東坡文化(蘇東坡に由来する地域文化)**をテーマにした空中演出が、来場者に強い印象を残した。

無錫・拈花湾では、千機規模のドローン編隊と伝統的な高空花火を組み合わせ、唐・宋風情の街並みの夜空に光と火花のシンフォニーを描き出した。鄭州銀基動物王国では、無形文化遺産の**「打鉄花(溶けた鉄を打ち上げて火花を散らす伝統花火)」**と現代的なコールドファイヤー、ドローンによるカウントダウンを融合させ、古今が交錯する視覚演出を実現した。
「観る」から「参加する」へ――体験型消費が主役に
今年の年越しイベントの特徴は、鑑賞型から参加・体験型への進化にある。北京のVRシアター「798超維視界」では、映画をテーマにした年越し企画を実施。来場者はVR機器を装着し、映画の世界に入り込み、仮想キャラクターと交流したり、物語の展開に影響を与えたりすることができる。

また、北京の首鋼スキージャンプ台ではロボットダンスパーティーが行われ、長沙の商業施設ではロボット・ファッションショーやロボットアームによるコーヒー体験、アニメ・ゲーム文化を取り入れた巡遊イベントなどが登場。テクノロジーが「手に取れる消費体験」として組み込まれた。
「テクノロジー+文化」が消費高度化を後押し
美団旅行のデータによると、2025年12月中旬以降、「年越し花火ショー」「年越しコンサート」「年越しキャンプ」などの検索数はいずれも前年比500%以上増加。「ドローンによるカウントダウン」などの“サイバー年越し”関連ワードも急伸している。
(中国経済新聞)
