中国のゲーム会社「莉莉絲遊戯(Lilith Games)」は全社員に対し、北京支社の劉総経理(Amy Liu)が横領賄賂罪の疑いで徐匯公安支局に拘束されたと通達した。「万国覚醒」や「剣と遠征(AFKアリーナ)」など、海外でも人気を集めたゲームをリリースした経験があることから、業界内でも関心を集めている。
莉莉絲はこの件に対し反応していないが、関係者が通達の内容を確認しており、その画面コピーを見ると、劉氏は1月15日に違法行為をした疑いで公安当局に出頭を求められ、取り調べを受けた。その結果、在職中に仕入先と高額な取引をしていたことを認め、当日夜に横領賄賂罪の疑いで徐匯公安支局に拘束された。また、仕入先の責任者である潘容疑者も同罪で徐匯公安支局に拘束された。
会社の通達によると、劉容疑者の行為は社内の警告制度に著しく違反したもので、労働契約を解除すると決定した。また全社員に対し、法律や規定を守り常に自覚を持つこと、という警告や呼びかけを発している。
公開資料によると、劉氏はゲーム業界で10年以上の海外経験を持ち、2019年に莉莉絲に入社する前は中国のゲーム会社「掌趣集団」の副総裁を務めていて、全商品の海外リリース業務の責任者として、当時海外でまずまずの売上を出した「拳皇98 OL」などを手掛けた。さらにその前は、同じく中国のゲーム会社「楽元素」で海外へのプロモーションを担当し、国民的ゲームとなった「開心消消楽」にも携わっていた。
(中国経済新聞)