2023年、中国経済は以前の状態へ戻りつつある。そのなかでも、サービス業と消費が急成長し、新産業が引き続き急成長したことで、経済成長を牽引する重要な支えとなった。第1〜3四半期のGDP成長率は累計5.2％で、前年同期比2.2ポイント上昇。四半期ベースでは、中国のGDP成長率は第1四半期が前年同期比4.5％増、第2四半期が同6.3％増、第3四半期が同4.9％増となった。
中国国家統計局の盛来雲副局長は、「予備計算によれば、第4四半期の成長率が4.4％を超える限り、通年で5％前後の予想目標を達成することが可能だ」と述べた。
中国銀行研究院が発表した『中国経済金融見通し報告書（2024年版）』では、2023年第4四半期の中国のGDP成長率は前年同期比で約5.6％、通年では約5.3％と予想。2024年を展望すると、中国経済は潜在成長率の水準に戻り、2024年のGDP成長率は5％前後になると予想される。
野村證券のチーフ・チャイナ・エコノミストの陸挺氏は、2023年第4四半期のGDP成長率は、主にベースダウンの影響により前年同期比5.2％増となり、前年同期比成長率は第3四半期の1.3％増から0.8％増に鈍化すると予想。また通年では、GDP成長率は第1～3四半期と同じ5.2%になる可能性があるとしている。
（中国経済新聞）