万達集団の元総裁が3か月以上も行方不明に

2023/12/21 08:30

万達酒店発展は12月18日夜、非執行役員である丁本錫氏が2023年9月1日から取締役会に連絡がなく、これにより同日から役員としての職務を解任すると発表した。

万達酒店発展は2023年12月18日、取締役会で株主大会の開催を決定し、修正および再整理された会社の細則により丁氏を非執行役員から解任すると決定した。また劉英武氏を執行役員に選出している。ただし、丁氏が失踪して3か月経った後に対外発表に踏み切った理由については明らかにしていない。

丁氏は、創業者である王健林氏とともに長年大連万達集団に務めており、万達集団のナンバー2とも言われていた。公開資料によると、1955年生まれで中国人民大学卒業、香港益豊集団不動産投資の総経理、大連豊源不動産の総経理、大連遠洋の総経理補佐、万達商業管理の総経理などを歴任し、2001年からは万達商業管理開発の総経理や万達集団の上席副総裁などを歴任、2009年から2020年まで大連万達集団の総裁を務めていた。

丁氏は2020年1月3日に万達集団総裁を退任し、それまで万達商管集団の総裁だった斉界氏が後を継いだ。

万達酒店発展は、万達集団の傘下でホテルの経営管理をする小型資産の会社で、2014年に間接上場を果たした。丁氏は以前、長年に渡り万達酒店発展の取締役会会長を務めていたが、2021年4月に会長職を退任し非執行役員となっていた。

(中国経済新聞)