百度(バイドゥ)の李彦宏(ロビン・リー)CEO、半導体チップの代替案を模索中と回答

2023/11/26 14:30

11月21日、中国最大のインターネット検索エンジン「百度(バイドゥ)」が第3四半期決算報告を発表。第3四半期の売上高は344億4700万元(約7192億3000万円)、純利益は前年同期比23%増の73億元(約1524億2000万円)となり、売上高、利益ともに市場予想を上回った。

直近3ヶ月の間に、対話型AI「文心一言(アーニー・ボット)」は社会全体に開放、最新版「文心(アーニー)4.0」もリリースされ、「文心一言」の利用者数は7000万人に達した。

決算発表後のアナリスト電話会議では、米国の半導体チップ分野への禁止措置に対して、百度の李彦宏(ロビン・リー)CEO(最高経営責任者)は、「百度への影響は限定的です」と回答。李氏は「百度は10月に文心(アーニー)大型モデル4.0をリリース、AIチップの多くを保存し、今後1〜2年間における文心大型モデルの更新は問題ありません。また、将来的にはそれほど高い演算能力を備えたチップは必要なくなり、こうしたチップだけで AI アプリケーションをサポートし、利用者をサポートできると考えています」と述べた。

その一方で、李氏は「長期的には、最先端のチップを入手する際の障害は間違いなくAIの進歩に影響を与えるだろうと考えており、積極的に代替案を探しています」とも述べ、「最先端のチップほど使いやすいわけではありませんが、百度の 4 層構造とアルゴリズムの利点は、効率を向上させ、これらの課題の影響を軽減するのに役立ちます。大型モデルは、競争上の優位性があり、さまざまな AI チップに適応させることができます」と説明した。

少し前に、テンセントの幹部が同様の質問に答えた際、「テンセントのチップ発注は比較的早く、チップ在庫のH800型などを含め、現在の在庫レベルは、数世代にわたってテンセントの大規模言語AIモデル「混元」の更新をサポートすることができます。テンセントのクラウド能力は半導体チップの対中輸出禁止措置の影響を受けることはありませんが、将来的には、チップの使用効率を向上させる必要があります」と回答した。

(中国経済新聞)