シャオミのEVセダンが工業情報化部のカタログに掲載

2023/11/21 11:30

中国のスマートフォン大手シャオミ(小米)傘下の「小米汽車」がこのほど、中国工業情報化部が発表したカタログに掲載された。

11月15日、工業情報化部が発表した「道路自動車メーカーと製品に関する発表」(第377)のカタログに、シャオミのEVセダン2台が掲載された。

工業情報化部のウェブサイトで公開された情報によると、シャオミのセダンは、北京市亦荘市の「Xiaomi Motors」工場で生産される予定だ。

バッテリーに関しては、「小米汽車」はリン酸鉄リチウム電池と三元リチウム電池をそれぞれ搭載。このうち、リン酸鉄リチウム電池セルは「BYD」傘下の弗迪電池(Wuwei FinDreams Battery)から提供されており、三元リチウム電池バージョンは「CATL」から提供された電池を直接搭載している。

これまでの予測では、「小米汽車」はクアルコムの車載用チップセット「スナップドラゴン8295」を搭載し、スマートフォンの接続機能をサポートするとみられている。このモデルの価格は30万元(約623万円)を下回ると予想され、シャオミは強力なエコシステムと確立された販売チャネル、海外市場での影響力を頼りに、世界中の消費者に新たな選択肢を提供する。 

小米汽車の北京市亦荘市工場の第1期が稼働し、年間生産能力は15万台とされる。また、今年9月から「Xiaomi Motors」は試作段階に入り、週に約50台のプロトタイプを生産している。

(中国経済新聞)