新興EV(電気自動車)メーカーZEEKR(ジーカー)がニューヨーク証券取引所に上場か

2023/11/15 20:30

中国の中堅自動車メーカー・吉利汽車が設立した新興EV(電気自動車)メーカー極氪智能科技(ZEEKR Intelligent Technology)が11月10日、IPO(新規株式公開)目論見書を証券取引委員会(SEC)に提出した。

目論見書によると、ZEEKR(ジーカー)はティッカーシンボル 「ZK」でニューヨーク証券取引所に上場するとされ、中国の新興EVメーカー・蔚小理に次いで、米国で上場する4番目の中国自動車メーカーとなった。

資金調達の経緯としては、2021年8月にZEEKRは5億ドル(約758億円)のプレシリーズAラウンドの資金調達を完了し、その資金調達後の評価額は90億ドル(約1兆3,700億円)近く。今年2月には再び7億5000万ドル(約1,138億円)のシリーズAラウンドの資金調達を完了し、その資金調達後の評価額は130億ドル(約1兆9,700億円)近くとなっている。いずれの資金調達においても、投資家は寧徳時代の関係者とされている。

ZEEKRは2021年3月の設立以来、急成長を続けており、2021年、2022年、2023年上半期の営業利益はそれぞれ65億2,800万元(約1,357億円)、318億9,900万元(約6,632億円)、212億7,000万元(約4,422億円)で、2022年は前年比 は前年比約389%増、2023年上半期は前年比約136%増となった。

ZEEKRの収益の伸びは、主に自動車販売の増加によるものだ。ZEEKRは、これまでに「極氪001(ジーカー001)」、「極氪009」、「極氪X」、「極氪001FR」など、様々なモデルを発売している。2022年のZEEKRの販売台数は、7万台を超え、今年に入ってからの10ヶ月間で、累計9万2,000台を納車した。

(中国経済新聞)