アップルの売上高が4四半期連続で減少、中国の売上高はほぼ横ばい

2023/11/6 20:30

米アップルは11月2日に2023年7~9月期決算を発表。iPhoneの販売台数が前年同期比3%増となったが、同社は第4四半期の業績について保守的な見通しを示した。

9月30日に終了した第3四半期において、アップルの売上高は前年同期比1%減の895億ドル(約13兆3800億円)となり、4四半期連続の減収となった。一方でiPhoneの売上高は前年同期比3%増の438億ドル(約6兆5500億円)となり、9月としては過去最高の売上高を記録した。

売上高はわずかに減少したものの、アップルの第3四半期の純利益は前年同期比約11%増の230億ドル(約3兆4400億円)となり、アナリストの予想を上回った。これは、アップルがハイエンドのiPhone製品を含む自社製品の平均販売価格を引き上げたことに関連している。

投資家がファーウェイとの競争激化を懸念する中、アップルの中国事業へ多くの視線が注がれている。香港と台湾を含むアップルの中国での第3四半期の売上は、150億8000万ドル(約2兆2600億円)で、ほぼ前年同期並みだった。

アップルのティム・クック最高経営責任者(CEO)は「iPhone 15は昨年の今頃のiPhone 14よりも好調に売り上げを伸ばしています」と述べている。しかし、iPhone 15シリーズの発売は9月期末のわずか1週間ほど前であるため、iPhone 15の本当の需要は次の四半期決算報告まで現れない。アップルの昨年第4四半期のiPhone売上高は657億8000万ドル(約9兆8400億円)だった。

(中国経済新聞)