米アップルのクックCEO、アップル製品の95%以上を中国で製造・組み立て

2023/10/23 14:30

米アップルのティム・クックCEOは数日前、浙江省嘉善市にある精密工場に到着し中国メディアのインタビューを受けた。

クック氏は、「現在もアップル製品の95%以上を中国で製造・組み立てている。アップルはサプライチェーン企業とのウィンウィンの協力関係を築きたいと考えており、製品製造や企業関連の収益における限られた協力ではなく、環境保護、企業の社会的責任、教育など広範囲にわたる協力を実施すべきです」と述べた。

立訊精密工業(ルクスシェア・プレシジョン・インダストリー)の王来春(ワン・ライチュン)会長は9月21日のインタビューで、「同社は今年、アップル向けに3台のiPhone15を生産しており、この1年で事業規模が倍増しました。また同社では来年初めに発売予定のアップルのヘッドセット「Apple Vision Pro(アップル ビジョン プロ)」の生産準備を進めている。

クック氏は2011年のCEO就任以来、中国訪問は今回で2度目となる。アップルは、中国農村教育発展基金として2500万元(約5億1200万円)を寄付すると公式ウェブサイトを通じて発表。今年3月には、クック氏が「アップルにとって、中国は製造の中心であり、急成長する消費者市場でもあります」と話している。

中国はアップルにとって重要な市場である。 市場調査機関テックインサイツ(TechInsights)のデータによると、今年第2四半期には4310万台のiPhoneが出荷され、中国は初めて米国を抜いてiPhone出荷台数で最大の単一市場となった。中国はアップルの製造拠点でもあるが、一方でアップルは近年、意図的に産業チェーンを調整し、iPhoneなどの製品の生産をインドなどで展開している。

(中国経済新聞)