米EV(電気自動車)大手テスラは10月1日、中国で「モデルY」の新型を発表。旧モデルよりも高性能だが価格は据え置きで、後輪駆動の「RWD」が26万3900元(約541万円)から、前後にモーターを配したデュアルモーター4WDの「モデルY パフォーマンス」が29万9900元(約615万円)から、「モデルYハイパフォーマンス」が34万9900元(約717万円)からとなっている。また、進化したモデルYは、現段階で中国本土のみの限定販売となる。
テスラによると、モデルYは車内にマルチカラーのアンビエント照明を搭載。後輪駆動モデルの100km加速能力は従来モデルより1秒アップの5.9秒となった。
特筆すべきは、モデルYのコストが40%削減されたことだ。中国証券報が9月27日に報じたところによると、上海浦東臨港にあるEV組み立て工場「ギガファクトリー」は、車体の主要構造部分を1回のダイカスト鋳造プレスで成型する「ギガキャスティング」を採用しておりモデルYの生産でも使用されている。テスラ上海有限公司の構造・熱管理システム担当マネージャー崔海倫(ツァイ・ハイルン)氏によると、ギガキャスティングの採用により、10%以上の軽量化を実現し、40%のコスト削減にも成功した。
また、現在、テスラの納車は「ギガファクトリー」によって加速度的に行われており、9月6日には200万台目の車両がラインオフした。
(中国経済新聞)