国家インターネット情報弁公室は9月6日、論文データベース運営会社の「知網」(CNKI)が個人情報を違法に処理していたとして、ネットワークセキュリティー審査の状況などを中心に実行内容や結果、実施期間などを踏まえ、「ネットワークセキュリティー法」「個人情報保護法」「行政処罰法」などに基づき5000万元(約10億円)の罰金を科すと決定した。法に基づき9月1日に下された決定で、同時に個人情報の違法処理禁止令も下している。
これに対して知網は9月6日午後、「真摯に受け止め、確実に従う」と応えた上、業務を全面的に改善し、ネットワークセキュリティー、データセキュリティー、個人情報の保護などを一段と強化し、当局の検査や指導、世の中の批判や監督を受け入れるとも表明した。
同方知網(北京)技術、同方知網数字出版技術、デジタルマガジン「中国学術期刊(CD版)」の3社を経営母体としている知網は、運営している手機知網、知網閲読など14種類のAppについて、同意なく個人情報を収集し、収集や利用のルールを公開または明示せず、アカウントのログアウト機能を備えず、またユーザーログアウトの際に個人情報が未削除であるなどの違法行為が認められたという。
(中国経済新聞)