中国、広東省の中学校で購買部の賃貸料が5年間で1億円超

2023/08/28 18:00

最近、広東省の「懐集中学」の購買部が賃貸料の高騰で話題となっている。ネット上で公開された賃貸情報によると、購買部の面積は150平方メートル、賃貸価格は38万5560元(約776万円)で、1000元(約2万円)の値上げが行われた。当初3年間の賃料は据え置き、4年目と5年目の賃料を3年目の賃料に5%上乗せし、5年間の賃料は合計で9,430万5,560円(約1億8,900万円)となった。

関連情報によると、「懐集中学校」は広東省肇慶市の重点中学校。肇慶市は三級都市に属し、消費レベルは高くないが、同校の生徒数は8300人以上、教員数は632人と規模が大きい。学校には1つの購買部しかなく、教師と生徒のニーズに合わせたサービスを提供している。

中国では、高額な賃貸料の購買部が出現しており、中国教育部は、校内の安全性を確保するため、購買部の管理を適切に行うよう呼びかけている。

2020年1月、同じく広東省の茂名市「化州第二中学」で購買部の賃貸情報が発表され、60平方メートルで、月額賃料が6万元(約121万円)、保証金は20万元(約403万円)という高額な賃貸料にネット上で物議を醸しだした。

2021年4月、湖南省邵陽市新寧県の中学校の購買部が賃貸に出され、ネット上で話題となった。僅か100平方メートルほどの面積であるにも関わらず、価格は320万元(約644万円)という高値であることがわかった。学校は閉鎖的な管理下にあり、生徒たちは自由に校内に出入りすることができない上、校内に購買部は一軒しかなく、生徒たちからも不安の声があがっている。

(中国経済新聞)