8月25日、浙江衛星テレビは『中国好声音』の放送を中止したことを発表。『中国好声音』を手掛ける「星空華文(スター・シーエム)」の株価は一時11%以上も急落した。
浙江衛星テレビは公式ブログで「『中国好声音』は調査中であり、視聴者やネットユーザーから指摘された問題を考慮し、放送を停止する」とのメッセージを発表した。
このニュースが発表された後、「星空華文(スター・シーエム)」の株価は急落し、約3%の下落から11%以上下落。報道時点では1株あたり59.15香港ドル(約1,101円)の安値をつけた。また8月17日の終値124香港ドル(1株あたり約2,309円)から50%以上の下落となった。
8月17日夜、香港の歌手ココ・リーが同番組に出演した際、不当な扱いを受けたと語る9分間の動画が明るみになり、市場に不安が広がった。その後、浙江広播電視集団は8月20日夜、公式サイトで「『中国好声音』の視聴者とネットユーザーへ」と題する通知を発表し、論争について調査・検証を行うと表明した。
星空華文(スター・シーエム)は2012年に「ボイス・オブ・チャイナ」を立ち上げ、今年の「ボイス・オブ・チャイナ 2023」まで12シーズンを放送してきた。収益が劇的に縮小する中、同番組の評判も年々低下している。レビューサイト「豆瓣」によると、『ボイス・オブ・チャイナ』の第1シーズンは7.9点だったが、ココ・リーが参加した『ボイス・オブ・チャイナ 2022』の評価はわずか3.6点、最新シーズンはまだスコアが発表されていない。
(中国経済新聞)