中国の企業情報サイト「天眼査」によると、8月3日、ファーウェイの100%出資により住宅賃貸、非住宅不動産賃貸、公園管理サービス、工程管理サービス、不動産開発および運営などを行う「東莞党雅実業投資有限公司」が設立された。資本金は15億元(約298億円)、法定代表者は王路氏とされる。
8月7日、「ファーウェイが不動産会社を設立した」というニュースについて、ファーウェイの関係者は、同社は主に人材住宅の機能をサポートする公園の建設と管理を担当し、不動産事業の外部展開はないとした。
2021年8月、従業員向けのオープンコミュニティサイト「心声社区」は、ファーウェイの輪番CEOの郭平氏が新入社員と座談会をしたと公表した。そこで郭平氏は、「世界の三大分野は、第一が不動産、第二が自動車、第三が携帯電話です。ファーウェイは不動産を開発しないが、その事業は家全体のインテリジェンスを含み、同社独自OSの「Harmony(ハーモニー)OS 」を通じて家の中のすべてを接続するものです。ファーウェイは不動産業界との関係をすでに確立しており、同事業へは参入しない」と述べた。
同社が行っている不動産事業は、従業員の住居を確保するためのもので、住宅高騰に対応するため、東莞松山湖などで従業員用のマンションを販売した。2020年9月には、同社傘下の「東莞緑苑実業投資有限公司」を通じて、従業員用アパートの建設のため総面積22.77万平方メートルの土地を総取引価格15.13億元(約300億円)で購入している。
(中国経済新聞)