2023年7月25日、北京市第三中級人民裁判所で、韓国のユニット「EXO」元メンバーで中国に戻り人気沸騰中のカナダ籍中国系タレント、ウー・イーファン被告に対する強姦罪、集合淫乱罪の審理が行われた。被害者のプライバシー確保のため非公開での審理となった。
ウー被告は2018年7月1日に自宅で女性2人に対し酒の勢いで仲間とともにみだらな行為を働き、さらに2020年11月から12月にかけて、酒に酔って反抗できなくなっていた別の女性3人に自宅で性的暴行を働いたとされている。
これらによりウー被告は2022年11月25日、北京市朝陽区人民裁判所から強姦罪として懲役11年6か月の実刑判決および国外追放、また集合淫乱罪として1年10か月の実刑判決を言い渡され、合わせて懲役13年および国外追放となった。ウー被告はこれを不服とし、北京市第三中級人民裁判所に控訴していた。
またウー被告は、北京市税務局の調査により2019年から2020年に虚偽の事業で収入などを得たような申告をしたり、国内外の複数の関連会社を通じて所得隠蔽を講じたりして税金逃れをしていたことが分かった。北京市税務局第二調査局は、法律や法規に沿って追徴課税や未納金の支払い、および罰金として計6.00億元（約118.5億円）を請求した。
人民裁判所は今回の法廷の前に、規定に沿って在中国カナダ大使館に連絡をした。審理の際は控訴人であるウー被告の様々な権利が確保される。
判決は後日に言い渡されるという。
（中国経済新聞）