上海市人民政府新聞弁公室の指導の下、解放日報文化伝播センターと上海市金山区文化観光局の共催による「魅力ある上海」PRキャンペーンと「上海市無形文化芸術展」が7月20日、世界遺産である京都・清水寺で開幕した。
本展覧会には、上海無形文化遺産として指定され鮮やかな色彩が目を引く「金山農民画」や表面にポップな絵が描かれた「黒陶」等、芸術作品35点を展示。その他にも、「上海無形文化遺産」に関するドキュメンタリー作品の上映やワークショップが開催されるなど、上海芸術の魅力を肌で感じられる貴重な時間となっている。
同日午前10時半から開かれた記念式典には、中華人民共和国駐大阪大使級総領事の薛剣氏、清水寺貫主の森清範氏、元総務副大臣の内藤正光氏、日中友好会館理事長の小川正史氏をはじめ日中両国の来賓やメディア関係者など延べ100人以上が出席した。
中華人民共和国駐大阪大使級総領事の薛剣氏は挨拶の中で「文化は交流によって彩られ、文明は相互理解によって豊かになります」と述べ続けて「中日民間友好の重要な架け橋として、文化芸術交流はこれまで以上に重要な意味を持っています。金山農民画を通じて、日本の友人たちが中国の無形文化遺産保護の成果を理解し、中国農村に生きる人々の豊かな精神世界と美的追求を感じ、今日における中国の発展と変化の鼓動に触れることで、両国の文化芸術と民間交流を更に促進することができると信じています」と述べた。
また式典では、上海金山農民画院の画家・陸永忠氏が森清範貫主へ作品を贈呈。陸氏は「金山農民画は規則や縛りがなく、生まれ育った故郷への想いが自由に描かれているという特徴があり、日本の絵画から多くを学び、作品の芸術性を高めてきました。また、私たちの作品は多くの日本人から愛されており、毎年数名の日本人が農民画を学ぶため金山区を訪れています。この展覧会を通して上海市金山区のことをより多くの人に知ってもらい、私たちが描く農民画を通して中国への理解を深めていただければ幸いです」と述べた。
今年は、日中平和友好条約締結45周年の節目の年。両国間の文化交流が更に促進されることを願い、清水寺と上海市の姉妹都市である大阪の2ヶ所で展覧会が開催。今回の展示会はアジア通信社の協力で行われた。
上海市無形文化芸術展
会場:京都・清水寺経堂 会期:2023年7月20日(木)〜7月24日(月)
大阪・なんばマルイ 会期:2023年7月18日(火)〜7月23日(日)
(中国経済新聞)