「八角中」、先行上映で興収が70円を突破

2023/07/6 11:30

北京で6月26日に行われた映画のプレミアショーで、俳優のワン・バオチャンの2作目となる監督作品「八角籠中」(Never Say Never)が披露された。不安感を抱えながら観客の感想を聴いていたワン・バオチャンは、多くは語らなかったが笑顔を浮かべ、控えめな様子で「テストみたいだ。答案が楽しみ」と話した。

7月6日上映予定の「八角籠中」は、7月4日17時30分の時点で先行上映による興行収入が3.5億元(約70億円)に達した。

「八角籠中」は事実を元にした作品である。山あいから来た身寄りのない子供たちが、砂場の主である向騰輝に引き取られる。少年時代に薬物違反で格闘技チャンピオンになり損ねた向騰輝が、野草のような子供たちを前に、10年の時を費やして格闘技を教え、試合をし、波乱万丈の中でついにチャンピオンとなって運命の「しばり」を破るという、カネの追求から夢の追求までを描いたものである

作品は一介の人間がビクトリーロードを歩み続けるという単純なものではなく、ドラマの中にスポーツ根性的な盛り上がりや情熱もあれば大ドンデンもあり、法律や社会、人間性からリアリズムの複雑さを表現している。

ワン・バオチャンは2003年に李楊監督の「盲井」で主役を演じ、第40回台湾金馬賞で最優秀新人賞を獲得して俳優人生をスタートさせた。李楊監督は起用した理由について、粗削りな幼さや純朴さ、そしてまるですれていない当惑や誠実さが気に入ったのだという。

ワン・バオチャンが2017年に初めて監督を務めた作品「大鬧天竺」(Buddies in India)は、大物陣を集めて興収7.58億元(約152億円)を手に入れたが、本人の評判はがた落ちした。中国のコミュニティーサイト「豆瓣」で33万人が3.7点という低評価を下し、ワン・バオチャンは映画ファンや評論家から「がっかり監督賞」に選ばれてしまった。

ワン・バオチャンは今回の「八角籠中」で、逆襲という信念を伝えたいと公言している。以前がっかりさせた観客に、「信頼に値する」姿を見せたいというのである。

(中国経済新聞)